2015年09月24日

幕藩体制の動揺

(1)享保の改革
質流し禁止 1722年質流れの形で田畑が売買されるのを禁じた法令。田畑質流れ禁止と小作料率制限を定め、質地騒動を起こすこととなった。

神尾春央 1687~1753 享保時代の勘定奉行。下級旗本から抜擢されて勘定奉行となり、幕府の財政収入を急増させた。「胡麻の油と百姓は絞るほどとれるものなり」と放言したという。

文字金銀 1736年、正徳金銀を改鋳して鋳造した金・銀貨。元文の文の字の印がある。品質を落として大量に発行。通貨調整を狙った政策。

井沢弥惣兵衛 1663~1738 はじめ紀州藩士。吉宗に登用されて勘定吟味役として新田開墾事業を担当。1728年見沼代用水(埼玉県)を完成。

大岡忠相 1677~1751 江戸の町奉行。越前守。山田奉行から吉宗に抜擢され、名裁判官となるが、大岡政談の多くは事実でない。のちに寺社奉行。

公事方御定書 幕府の成文法。上下2巻。大岡忠相らの編纂。上巻は刑事・行政関係法令書。下巻は刑法・刑事訴訟法103条で「御定書百箇条」ともいう。

目安箱 1721年評定所門前に置いた投書箱。施政・役人の不正などへの庶民に直訴を受け付けた。吉宗自ら開箱、他見を許さず小石川養生所の設置などに効をあげた。

実学 日常生活に役立つ実用学問。読書・算や日用の知識をいうが、産業開発に役立つ学問もいう。吉宗は甘藷・甘蔗栽培や漢訳洋書輸入の緩和(1720年)などを行った。
  


Posted by つしま at 14:00Comments(0)